1. 概要
エンリコ・ガロッツォ(Enrico Garozzoエンリコ・ガロッツォイタリア語、イタリア語発音: /enˈriːko ɡaˈrɔttso/、1989年6月21日生まれ)は、イタリア出身の右利きエペのフェンシング選手である。彼はイタリアのカラビニエリスポーツセンターに所属しており、長年にわたりイタリアフェンシング界の中心選手として活躍してきた。特に、2016年リオデジャネイロオリンピックでは男子エペ団体戦で銀メダルを獲得し、また世界フェンシング選手権大会では個人エペで銅メダルを獲得するなど、数々の国際大会で顕著な功績を残している。この記事では、彼のフェンシング選手としての経歴、主な功績、そして個人生活について詳細に記述する。
2. 経歴
エンリコ・ガロッツォのフェンシング選手としてのキャリアは、ジュニア時代から国際舞台で才能を開花させ、シニアになってからは世界トップクラスの選手として多くの主要な大会でメダルを獲得してきた。
2.1. 生い立ちと背景
エンリコ・ガロッツォは1989年6月21日にイタリアシチリア州のカターニアで生まれた。彼はイタリアのカラビニエリスポーツセンターの選手として活動している。
2.2. 選手としてのキャリア
ガロッツォのフェンシング選手としてのキャリアは、ジュニア時代に国際大会で頭角を現し、その後シニア大会で主要なメダルを獲得するに至った。
2.2.1. ジュニア時代
ガロッツォは幼い頃からフェンシングに打ち込み、ジュニアカテゴリーで優れた成績を収めた。2006年には韓国の太白市で開催された世界カデットフェンシング選手権大会で銀メダルを獲得した。さらに、2008年には自身の故郷に近いアーチレアーレで開催された世界ジュニアフェンシング選手権大会で金メダルを獲得し、その才能を確固たるものにした。
2.2.2. シニア時代と主な功績
シニア選手としてのガロッツォのキャリアは、2010年のフェンシングワールドカップのベルングランプリでの3位入賞で幕を開け、これが彼にとって初のワールドカップ表彰台となった。
2011年から2012年のシーズンには、アルゼンチンのブエノスアイレスにあるジョッキー・クラブ・アルヘンティーノで2位に入賞した。2012年から2013年のシーズンには、ドイツのハイデンハイム・ポカールで3位に入賞し、2013年の地中海競技大会(トルコ、メルスィン開催)でも3位に入賞した。
2013年ヨーロッパフェンシング選手権大会(ハンガリー、ブダペスト開催)では準々決勝まで進出したが、最終的に銀メダリストとなるダニエル・ジェレン(Daniel Jerentダニエル・ジェレンフランス語)に敗れた。
2013年から2014年のシーズンでは、カタールのドーハグランプリで銀メダルを獲得し、2014年世界フェンシング選手権大会(ロシア、カザン開催)では準決勝で韓国のパク・キョンドゥ(박경두パク・キョンドゥ韓国語)に敗れたものの、銅メダルを獲得した。このシーズン終了時には、世界ランキングでキャリア最高位となる4位を記録した。
2014年から2015年のシーズンでは、再びカタールのドーハグランプリで銅メダルを獲得した。2016年2月12日にはカナダのバンクーバーで開催されたワールドカップで金メダルを獲得した。
彼のキャリアのハイライトは、2016年リオデジャネイロオリンピック男子エペ団体戦での銀メダル獲得である。また、2016年にはポーランドのトルンで開催されたヨーロッパフェンシング選手権大会で男子エペ団体戦銀メダルを、2018年にはセルビアのノヴィ・サドで男子エペ団体戦銅メダルを、2019年にはドイツのデュッセルドルフで男子個人エペ銅メダルを獲得している。2019年2月8日には、カナダのバンクーバーでのワールドカップで銀メダルを獲得した。
3. 個人生活
エンリコ・ガロッツォには、彼と同じくフェンシング選手である弟のダニエレ・ガロッツォがいる。ダニエレはフルーレを専門としている。エンリコは、エストニア人フェンシング選手のエリカ・キルプ(Erika Kirpuエリカ・キルプエストニア語)とイタリアのミラノに居住している。
4. メダル獲得記録
エンリコ・ガロッツォが主要な国際フェンシング大会で獲得したメダルの一覧を以下に示す。
4.1. オリンピック
開催年 | 開催地 | 種目 | 順位 |
---|---|---|---|
2016 | リオデジャネイロ、ブラジル | 男子エペ団体戦 | 2位 |
4.2. 世界選手権
開催年 | 開催地 | 種目 | 順位 |
---|---|---|---|
2014 | カザン、ロシア | 男子エペ個人戦 | 3位 |